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    被害者はいつも蚊帳の外(フラッシュ・バックにご注意)

    久々に自分自身がすごく動揺というか葛藤した、ある出来事があり、半月以上引きずっています。
    きっかけは、宮崎県の普通電車内で起こった、ある事件です。
    《弁護士に聞いた 「電車内で握手を求めて逮捕」のなぜ?》
    元々のニュースソースが確認出来なかったので、上記のリンクをご参照ください。

    ボックス席の向かい合う座席に、16歳の女子高生の被害者が座っていて、その向かいの席に男が座り、
    「学校どこ?」「かわいいね」などと言い、握手を求め、断れず手を握られた、という事件です。

    この被害者に対し、世の大人の冷たいこと。
    とある方のツイキャスを何気なく聞いていたら、この事件についての話題になりました。
    自分にも同じころの娘がいるような大人たちが、何とも遣り切れない「評論」をして笑いあっていたんです。
    何がそんなに可笑しいの?

    この事件に対して、ネット世界での反応を少し調べてみると、
    まとめサイトや2チャンネル、先にリンクした記事、ツイキャスでの話の流れも似たようなものでした。

    この「握手」というキーワードに、殆どの人が惑わされてしまっていて、
    被害者の「恐怖心」というものを見ようとしていないのです。
    ツイキャスにコメントしている人たちも、握手とは何か?とか、ハグしたらどうとか、どんどん方向がずれて行ってたので、
    私は「これは痴漢行為と同じだと思います」と思わずコメントしてしまいました。
    その直後、心臓が止まってしまうかってくらい、バクバクして息が苦しくなって、床に寝そべってしまいました。

    その人たちには、取り留めのない事件なのかも知れませんが、
    話のツマにされる当事者の気持ちは、どうでも良いのでしょうか。
    私は当事者ではないけれど、とても腹が立ち呆れました。

    すると、キャス主さんは私のコメントを読んだあと
    「痴漢行為かな~?そうは思わないけどな~」と返し、「俺って、フェミの人に嫌われるタイプなんだ~」と言い、
    「私は●●さん、好きだよ~」といったコメントの流れになり、またもや話は逸れて行きました。

    いえ、キャスでの会話なんて、そんなものかも知れません。
    所詮、他人事の話なのでしょうから、この事件が痴漢なのか何なのかなんて、どうでもよい。
    というより、握手を求めただけで逮捕される社会なんてゴメンだ、という、私からするとスットンキョな流れでした。

    被害者を通り越して、いつもこうやって誰かの話のネタにされる。
    面白がられて、被害者の恐怖や屈辱の思いなんて、殆どの人が想像しない。

    人権無視。

    更に、私が絶望するのは、必ず一人や二人は言い出す言葉。
    「逃げられなかったの?」「断ればいいじゃん」
    実際に、この時もキャス主はじめ、女性のコメントもありました。
    私が性犯罪で、女性だからって理解できるなんて妄想だと言うのは、こういうのをイヤというほど見聞きしてきたからなんです。

    私は出来た人間じゃないので、公開する文章ではなるべく暴言を吐かないように気をつけていますが、
    まあ、私は本当に心の中で思いますよ。
    「おめえの言ったことはぜってえ忘れないからな!」

    ちなみに、私はフェミとか関係ないですから。
    普段、ラベリングするな、とか言ってる人が、自分以外には簡単にラベリングしちゃうの?
    私は性犯罪・性暴力を話すとき、フェミニズムと一緒に考えることはしません。
    詳しくないし、興味もあまりないのです。
    その証拠に、リンクしているサイトを見て頂くとわかりますが、フェミ関係のリンクはしていません。
    性暴力に遭ったときに、少しでも役に立ちそうなサイトだけです。
    性暴力を性差で語ることは、私としては無しだなと思っているからです。
    思想とか概念で語っているわけじゃないのです。目の前で起きている暴力を暴力だと言っているだけなのです。
    何でも性犯罪にしたがるのは、ぎゃんぎゃん煩いフェミの女、みたいに持って行きたいからなのでしょうかね。


    「逃げられなかったの?断れなかったの?」

    この言葉がどれほど被害者のこころをずたずたにする強さがあるか、
    私は何度も何度もここで書いてきたけれど、
    ああ、時代は流れても、この呪文のような言葉は「大多数の傍観者に受け継がれていく」のですね。

    この時のキャスの視聴者200人ほど居ましたが、被害者寄りの「それは怖いだろう」といったコメントした人は、私の印象だと1人か2人いたかいないか。
    視聴者の中で常にコメントする人は、10人前後なのですけれどね。

    電車内という、密室の空間で、異常者からどうやって逃げられるというんでしょう。
    是非おしえて欲しいですね。
    走る電車の窓から飛び降りる?隣の車両に逃げる?トイレに隠れる?
    以前、電車内のトイレで強姦されるという事件がありました。加害者は執拗に被害者に絡み、乗客はたくさん居て、その様子を見ていたけれど、誰一人助けてくれる者はいなかった。

    こんなもん、逃げられるでしょう?と本気で信じてる人は、どうぞ、そういう事に巻き込まれた時は逃げて下さい。
    断れると信じてるなら、どうぞ自分のときはそうしてください。
    だけど、貴方以外の近親者とか大事な存在の人が、そういう事件に遭って被害者になったとき、
    その言葉は刃となって、その被害者を殺すことも出来るんだということぐらい自覚してくださいね。



    この宮崎での事件で、たった16歳の女の子がどれほどの逃げれない恐怖と絶望を感じたか、
    少しも想像できないのか?大人たちは。

    得体の知れない他人が、自分を標的に迫ってくる、ということ。
    周りの人間はきっと誰も助けてくれないだろう、
    相手は自分に何をしようと企んでいるのか。どこまでしてくるのか。
    そういうことが一瞬で頭の中に駆け巡る。
    それを恐怖といわないで、何が恐怖なんですか。

    この事件が性犯罪にあたるのか、あたらないのか等というレベルで議論になる。日本という国は。
    手ぐらい握ったって大した事ないだろう、と大人たちが言っちゃうのです。



    こういう話がただ2チャネルで言われているのではなくて、
    普段、人権だの民主主義だの、自分たちはマイノリティだの声高に言っている人たちの中で起こっているのが、この社会の現実なのです。
    レイシストを語るその口で、被害者を傷付ける。それが傷付ける言動だという自覚なしに。
    実際は、心の奥の中で、被害者を軽蔑してるから出てくるのです。性暴力を甘く見ているのです。
    ヘイトされるのがイヤなら国に帰ればいい、という言葉と、ちっとも違いがないのです。

    敢えて、その方たちに解りやすくいうとしたら、
    「被曝から逃れたくても、誰もがそう簡単に逃れられない状況」よりも、危機迫った「逃げられない」なのですよ。
    脱被曝は孤独で理不尽でマイノリティな闘いですね。私も同じです。非常に孤独。
    そして、移住や疎開など直ぐに行動に移せない状況や事情がある人に向かって、周りが一概に批判できない。
    しかし、性暴力のいう「逃げられない」というのは、逃げるか逃げないか悩む隙すらない、
    暴力が直接的にその場で起こっていることなんです。もっと言えば「即、死か強姦か」しか選択(想定)の余地がないのです。


    まさか、大げさな。
    と思うかも知れないけど、痴漢に遭っている状況も私には同じとしか思えないんですよ。
    手を握られただけで強姦まで想定するのか?と思うのかも知れないけど、
    最高裁逆転無罪の被害者の方は、人が多い夜7時ごろの駅前で加害者に声をかけられ、殺すと脅されビルに連れて行かれ強姦されたのです。このカテゴリーに書いているので読んでみて下さい。



    何度も言いますが、その「逃げなかったの?」という台詞は、加害者側に立った言葉だと自覚してください。
    性暴力の加害者を援護する言葉として、この世の中に生きているのです。
    それは、世間話の世界じゃなく、裁判などの場で、今も延々と続いているセカンドレイプそのものなのです。

    てかさ、そんなこと説明するまでもなく想像ぐらい出来なきゃだめでしょ。人権言う人なら。

    本当に、性犯罪・性暴力というのは、根の深い偏見があるなと実感します。
    性暴力は罪、いけないこと、という共通の認識が一見あるようでいて、
    実際の被害者に対しては、建前と真逆の仕打ちをしてくるのです。
    それをする人たちは、被害者がとことん追い詰められ生きる気力を失い、最悪は命まで失うことがあっても気にしません。
    すぐに忘れてしまうからです。

    性犯罪は、被害者と加害者の話ではありません。
    加害者、社会、大多数の上辺だけのきれい事の傲慢な被害者批難が被害者を打ちのめすのです。

    そのキャスの中で、私はそれ以上の議論をしませんでした。
    ひとこと発するたびに、自分の何かをえぐり取りながら続けることは出来なかったからです。
    味方なしの場で、ひとつひとつ説明するのは簡単じゃありません。
    ここで散々書いてきたことを文字数の限られたコメントなんかじゃ伝えられないし、まず精神がもたない。
    ここで書くことだって、半月以上、悶々と悩んだ末です。

    そして、このブログで書いていることは、本音でいえば「理解してほしい」から書いているんじゃないのです。
    理解してほしいなら言い方があるだろう、とか言う人いますが、そんなんじゃないんですよ。
    理解者を増やしたい、とかじゃない。
    私の場合に限って言うのですが、何故書くのか?
    「お前ら、それ違うから」なんですよ。
    被害者は黙っとけ、と、それはそれはもうずっと蚊帳の外なわけです。
    誰一人味方のいない、同じ傷を慰める仲間もいない、親とか親友とか恋人とか最も自分に近い人間にも助けを求められない共有し合えない。裁判しても正義が通ることも難しい。
    だから「おめえら全然それ間違ってるから」と言いたくて書いているんです。私はね。


    「逃げられなかったの?」という言葉は、直接はこの事件の被害者の女の子に向けて言われたのでしょうが、
    その言葉は、性暴力に遭った被害者全般に向けた言葉でもあるのです。
    何度も何度も周りから言われ、世間から言われ、警察でも言われ、裁判所でも言われ、自分自身も傷付け。。

    被害者の心理が理解出来ないのは仕方ないとしても、少しは想像力を持つこと出来ないのですか。
    そんなにお花畑なのですか。貴方がたは。
    何度も言いますが、自分が言っている言葉が、セカンドレイプだっていうことぐらいは認識してね。
    貴方も加害者ですよ。


    てか、もういい加減、なんで逃げられないのか疑問に思うなら、
    当事者が発信してるブログは幾らでもあるんだから少しは気づけよ!人権とかマイノリティとか言ってんなら!
    って、心の中で思っちゃうよ。。。
    私が「人権」とか常々口にする人たちを心の奥で信用していないのは、こういうのでボロが見えちゃうからなんですよね。。。

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    プロフィール

    みぃ

    Author:みぃ
    ~またプロフィール更新しました~

    境界性人格障害・レイプによるPTSDの患者でした。


    08年、社会復帰したので、本格的にレイプと闘う気持ちになりました。
    レイプ被害の現実などを、自分の一例としてたまに書いてます。
    何か私にお話がありましたら↓(メルアド変わりました)
    chibinet77(☆)yahoo.co.jp (☆)を@に変えてメールください。

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