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思い出すマンション生活

前回、描いた中学生だった頃の私のアホ話の番外編です。
ちょっとサスペンスもあり?かな。

このマンションでの思い出を、情緒的に、かつ、牧歌的に回想してみようと思う。



前回、私が鍵を忘れたときに、屋上から繋がるベランダへ渡り、事なきを得た話はしました。
しかし、よく考えてみると妙な話です。

屋上からベランダ・・・・。
屋上って、マンションの共有部分ですよね。
まぁ、誰が用もないのに屋上へ行くんだ、って普通なるけど。。。
マンションに出入りする業者さんぐらいなものですよね。


ある日、私がひとりで留守番していたときのことだ。



こちらの図をご覧いただきたい。




Image4865.jpg

何ということだろう。
屋上から我が家のベランダの柵を乗り越えて、見知らぬ男が侵入して来るではないか。

ちょうどその時、台所へ行こうとした私と鉢合わせしたのだ。
咄嗟に大声で叫び、男もこちらに気付き目が合ってしまった。

叫びながら私は、手前の和室へ逃げ込んだ。
怖くて身動きできないまま、じっと息を潜めていた。

暫くして、玄関のチャイムが鳴り、兄が帰宅してホッとした。

多分、その男は私の悲鳴に驚き、すぐ逃げたのだろう。
兄は「誰もいないぞ」とか言ってたから。



また、ある時は・・・。
こちらをご覧いただきたい。







Image4867.jpg

嗚呼、何ということであろう。
我が家の真上にある貯水タンクの設置場所で、裸の男が日光浴しているではないか!

真っ昼間に堂々と、ラジカセで音楽まで掛けて!
しかも、サンオイルまで塗って、全身ピカピカじゃないか。

おめーよ、海に行けよ!プールに行けよ!

ベランダに出た私とまた鉢合わせ。こいつ、なぜか悪びれてない。
「あ!!」と大声出した私に動じることもなく、日光浴を続けてる。

それ以来、ここで日光浴する奴らが訪れるようになったのだ。
全く、管理組合は何をしてんですか。親たちも。




これをご覧いただきたい。

Image4866.jpg

中央にあるエレベーターの横の柵。
矢印に従って、ここを私はよじ登って屋上へ入り、うちのベランダへ渡るのです。

どー考えても、おかしいっしょ。
こんな誰でも入れる屋上って、非常におっかないですよ。
エレベーター脇の柵は、この後、1メートルほど高くなったのですが、
別に改善られたわけじゃなく、この後も私は鍵を忘れては、柵をよじ登り事なきを得たんですから。

私が特に、よじ登る才能に長けていたわけではない。


これらの記憶は、軽く私のトラウマになり、
何十年と経った今現在でも、たまに夢に見てうなされるのである。
夢のなかの私は、侵入者の男から身を隠したり、部屋中の鍵を閉めて回るのだ。


系統は違うが、こういうこともあった。

ある日、私がひとりで家にいると、行商のおばあちゃんが花を売りに来た。
何故にうちに来たのか今でも謎だが、重そうな大きな荷物を背負った小柄なおばあちゃん。






Image4868.jpg


「お花いかがかねぇ」
「え・・・・、は、はい・・・」

この時、まだ15歳の私に、おばあちゃんは身の上話を始めた。
嫁さんが病気とか、治療するお金がなくて困っているとかいう話である。

世間知らずの私は、おばあちゃんが苦労して重い荷物を担いで大変なんだなぁと思い、
「お花買ってくれるよねぇ。人助けだと思って」という言葉に頷いてしまった。

ちょうど夕べ、バイト代を貰ったところだし、少しぐらいなら良いかな、と思ったのだ。
「どれがいいかい?この花と、この花と、これもキレイだろう?」
「は・・・い。幾らですか」
「うん、あんたに悪いからマケてやるよ。9,500円でいいや」
「え!!!!!!!!」


「うん、ほんとは1万2,000円はするんだぁよ。でもお嬢さんにだけマケてあげる」


気が弱く、引っ込みもつかない私は、
1万円を差し出し、500円のおつりを貰った。


おばあちゃんが帰り、花束を見て、深く後悔した私。
はぁ・・・・・。せっかくのバイト代が・・・。欲しくもない花になってしまった。

仕事から帰宅した母に、このことを話すと、
「勉強代だね」といって笑っていた。


このおばあちゃんは、この後、何度も行商に来るようになった。
もちろん、私は二度とドアを開けることはなく、居留守を使い通したんですがね。


まったく、このマンションで良い思い出なんかあるのだろうか。
本当に、げんなりである。

しかし、このマンションが家族4人で暮らした最後の場所であるから、複雑な想いもある。
未だに家族で暮らしている夢を見るのは殆どがこのマンションだからだ。



こうして、思い出の住居について総括的にかつ、ちゃらんぽらん的に振り返ってみたが、
最後の2行は、ちょっとおセンチになっちゃうから余計だったかな。
シンクロ的に、かつ、どんまい的に。
















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