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被災者である吉沢さんが被疑者に

『絆』 『復興』 『支援』

国は聴こえの良い言葉を使います。
国といえども、運営しているのは人間です。
しかし、人間として1番大事なものを持ち合わせていないのか、という現実を目の当たりにしました。

震災、原発事故から1年と8ヶ月が経ち、警戒区域に2度目の厳しい冬がそこまで来ています。

【希望の牧場】【松村さんのがんばる福島】【民間のボランティアさんたち】と私たちは、
別の国の国民ではなく、同じ日本に住んでいるということを、忘れてはいけないと思います。

夏休みも正月もない地域があり、
そこでは、ぎりぎりのなかで命を繋いでいらっしゃる方々の孤独な闘いが続いています。


10月30日、希望の牧場;代表の吉沢正巳さんが、南相馬署に『被疑者』として出頭、事情聴取されました。


『うちのとらまる』太田康介さんたちが、出頭する吉沢さんを取材なさって居られます。




出頭に先立って、吉沢さんが福島県庁にて記者会見を行いました。



しかし、この記者会見を聞いていると、どうにも取材に来ている記者さんたちとの温度差が気になります。
長い会見なので、前半の30分と後半10分だけでもご覧になって頂きたいですが、
同業者であるジャーナリストが警戒区域に入り取材することに、厳しい制限あるいは規制をかけられているのです。
そして許可書を持っていなかったフリージャーナリストの尾崎さんが、
吉沢さんに同行し浪江町に入ったことで事情聴取され、『被疑者』扱いになっています。

これは報道=国民の知る権利に対する侵害だと仰っているのに係わらず、
取材に来ている記者たちは、どこか他人事で、
尾崎さんに何かしらの「非」があるんじゃないか、と『事実確認』に終始している。

いや、事実確認をするのは当然ですけど、突っ込んだ質問が、、ないような。

吉沢さんは叫びます。
「警戒区域って、一体なんだ。俺たちの故郷、米なんかもう二度と作れない。
 ぼくの牧場のきのこ、4万ベクレルだよ。浪江町でもう2度ときのこなんか食えないよ。
 このきのこは今度、東電にいくときお土産で置いていきます。
 まともな補償なしで、多くの避難民は仮設住宅のまま、このまま死んでいくんだよ。
 福島の教訓なしで、原発再稼動、原発の建設なんて許せない。

 福島の事故を忘れない。警察の圧力、オフサイトセンターの縛り、おかしいと思う。
 真実・事実を知ってもらって、原発事故のこの教訓をみんなに知ってもらい、
 マスコミにもしっかりと忘れずに報道してもらいたい」



 


この国のやっていることに憤慨するのが本来のジャーナリストなのでは?
そして事実を大きく報道することで、いま警戒区域内で起こっている事実隠蔽を世界に向けて伝えることが使命なんじゃないのか。

どうも、記者クラブの記者たちに、危機感がなく他人事として捉えていることに、
怒りと共に情けない気持ちになるんですけど。
自分は大手の記者でサラリーマンなんだから、フリーなんかとは違うという意識なの?

そうは思いたくないですけどね。。
こういう記者の意見が出ました。
「ジャーナリストなら許可書が必要だって知っていたでしょう。知らないはずはない。
 何故、尾崎さんは吉沢さんに迷惑をかけるようなことをしたのか、取材の方法に疑問」と。

しかし、吉沢さんが仰っているように、NHKも大手新聞社でも、取材の協力を惜しまずしてきた。
尾崎さんだけじゃなく、沢山の人に取材の際、協力をしてきた、と。





出頭する吉沢さんです。




おかしなことになっているようです。
出頭前の会見では、吉沢さんは参考人として事情聴取したいと警察は言っていた。

しかし、このときの報告を聴くと、警察は『事件』にしたい。
その理由を、浪江町の許可書を持って、大熊町へ入ったから『災害対策法違反』
および『原子力対策法違反』についての違反だから、
吉沢さんを『被疑者』として取調べをしたい意向だと警察は言ってきたそうです。

まさに弱者いじめ、被災者いじめ。

被災者であり、原発事故の被害者でもある吉沢さんを、
「被疑者」とした警察。
ジャーナリストを「被疑者」とした警察と、それを黙認・黙殺し、墓穴を掘っている大手メディア。



このことを私たちは黙って見ていていいのでしょうか。
本当の『絆』をいうのなら、こんなことは出来ない筈です。



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