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    説明できない難しさⅡ(フラッシュバック注意)

    まずはじめに。
    落ち込みなんか、全然ないんですよ。
    まったく不安定にもなっていないんです。
    心はほんと、元気で問題なしなんですよ。

    なんでか分からないけど、時々ですね、
    昔の私がふっと現れて 「わたしのこと、忘れないで。私の気持ち、忘れないで」って
    話しかけてくるんです。
    急なフラッシュバックも、頻度はめちゃめちゃ低いですが今でもいきなり起こります。
    けど、一瞬凍りついたりするものの、あっという間に元に戻って元気ちゃんになります。

    「ごめん、ごめん。忘れてなんかいないよ。忙しかっただけ。
     今の自分なら、昔の気持ちを話しても、回復する力があるから問題ないよ」
    っと、格好つけて言えばこんな感じで『過去の記憶』を唐突に書いてたりしますがどうぞヨロシクお願いしますね。










    以前、ここで説明できない難しさを書きました。

    「性犯罪被害に遭うということ」という本のレビューに対して、
    私なりの意見を書いたものです。
    今回は自分のケースを補足的に書きます。


    下記は、レビューの一部です。

    <これまでにも私は、「心を殺された私」(緑川実沙・著)や「御直被」(板谷利佳子・著)などレイプ被害者の関連書籍を読んできたが、本書を含むどれをみても被害者は自分の運命を呪い、周囲の無理解を嘆き、「早く立ち直らなければ」と考えるばかりで、肝心の犯人に向けての怒りはほとんど無いかのようなのだ。この著者も、未逮捕の犯人に対して「お願いだから反省していて」などと記していたが、これには違和感を通り越して、唖然とさえしてしまった。
    なぜ、犯人に対し激しい怒りを持つと同時に、その発見・逮捕に向けて死にもの狂いで努力しようとしないのか? 
    あるいはこれも男女の性差・それぞれ本来の感覚の相違から来るものなのかもしれないが、私にはそれ自体まったく理解出来なかった。この著者は憎むべき相手を間違え、見当違いのところで無駄なエネルギーを使ってしまっている。ひどい言い方かもしれないが、何度読み返しても私にはそのようにしか思えなかった。 >


    この方が被害者に対して抱いた疑問、違和感。
    改めて読み返すと、自然なのかも知れないな、と思いました。

    事件の被害者って、普通は犯人に憎しみや怒りを持つものでしょう?
    なのになんで性被害者の多くは、<自分の運命を呪い、周囲の無理解を嘆くのか>

    その「何故?」の部分に関しては、もう書いたのでここでは書かないけど、
    そういえば・・・私も・・・と思う経験があるんです。

    事件があってから2年が経とうとしている頃、
    私は無料法律相談に行ったことがありました。

    担当の弁護士に、事件の概要を話したんです。
    その内、私は父にも全く理解されないことを話すうちに、号泣しはじめてしまいました。
    「誰も分かってくれない。みんな私を責めるんです。父にも首くくって死ねと言われた」と大泣きしながら訴えました。

    まあ、この頃はまだ病院にも行ってなかったし
    弁護士はカウンセラーじゃないので、そんなことを言われても困るんでしょうが。
    つい感情的に泣いてしまったわけです。

    そして弁護士に言われた言葉。
    「貴方さ、犯人より父親のほうが憎いの?
     聴いてると犯人に対する怒りがそれほど伝わって来ないんだけど。
     裁判したいんでしょ?何がしたいの?」

    その言葉を聞いて、私は発作的に
    「もういいです!どうせ分かってくれないでしょ!」と怒鳴って出て行ってしまいました。

    ある意味、図星だったから。
    頭の中は混乱していて、私の怒りは何なのか自分でも理解出来ていなかったんです。

    裁判したい気持ちがあったからこそ、法律相談に行ったのだし、
    刑事事件は時効でダメだけど、民事なら3年ぎりぎり間に合う。
    この時を逃したら、一生訴えることが出来なくなるという焦りもあった。
    だから、慌てて相談に行ったんです。

    今だって、この事件のことを理路整然と話すことは出来ないと思う。
    あっちこっちに感情が飛び散ってしまうだろうし。
    場所によって、相手によって、うまくまとめて整理する作業が必要だったのでしょう。
    その時の私には、整理して話すことなんか、思い付きもしませんでした。

    泣きながら一旦家に帰ると、
    「弁護士さんに失礼だから、戻って謝りなさい」と、さっきの相談室から電話が掛かってきました。
    納得はしてないものの、「大人げない」と言われたからには謝ろうと思い、戻りました。

    弁護士に謝り、さっきの話しについて弁護士が
    「やっぱりねぇ、いくら親とは言ってもね、何しても可愛い子と、可愛くない子って居るんだよ」
    と笑いながら言うんです。
    嗚呼、やっぱり私は可愛くない子だから、父に憎まれているんだなと確信しました。

    もうこの時は、裁判したい気持ちなど消え去って、
    他人から見ても、親から愛されない子どもだと角印され、
    突き付けられ、ただただ放心状態でした。
    そんな親にも愛されない自分が、自分の尊厳のために裁判で闘おうなんて無茶苦茶な話しなんだと。

    他の方のケースは分かりません。
    あくまで自分のときは、こういったそれまでの家庭環境や心理状態があって混乱していて、
    弁護士という客観的な立場の人間にも、
    犯人より身内のほうが憎いのか?と訊かれた事実があるということです。

    犯人に怒り憎しみが行かないわけじゃ全くなく、
    勿論、犯人は人生をめちゃくちゃにした張本人ですから、
    今でも時々思い出すと、言葉に出来ない感情が疼きます。

    「お前のせいで結婚出来なかったよ!娘のことなんか心配して損した!」と
    大声で言ってやりたい気持ちも正直あります。
    自分でも、あいつのせいじゃなくても結婚出来なかったかも、と気付いてるから
    めちゃくちゃな事を言ってるんだろうけど、そういう、めちゃくちゃな事を言ってやりたいんですよ。

    なんだろう?
    私のような事件とか虐待とか関係なく、心の病気になった人は
    怒りの矛先を向ける相手がいなかったりする人もいるわけですよね。

    それは辛いだろう、と思うときがあります。

    でも、この犯人に怒りが・・云々の問題を説明するとしたら、
    例えば、心の病気をすると周囲の理解がとても重要だったりするわけです。
    理解がないと、病状もなかなか回復してくれないし、凄く辛い立場で居続けることが多いですよね。

    病気になった原因を見つけて解決の方向へ持っていく(消化・或いは乗り越えていく)のも重要だし、
    身近にいる人の理解などが、患者さんを癒していく・・・・っていうのも重要だと思うんです。

    だから、私の事件でも犯人(原因)を知り、周囲の理解(見守ってくれる環境)があれば
    回復に向かう可能性があるんじゃないか?それが大きいんじゃないか?と思うのです。

    勿論、犯人に法的な裁きを受けてもらうことも、被害者にとって重要な事の一つです。
    人を強姦しておいて、法にも世間にも裁かれず、のうのうと生活を送っていることは
    被害者を苦しめるし、あっては成らないことです。

    強姦事件は、被害者が当然の権利である告訴すら行使するのには大きな壁があり過ぎます。
    殺人の次に重大犯罪であるにもかかわらず、どれだけ多くの犯人が野放しになっていることでしょう。
    それは告訴しない被害者に問題があるのではなく、事件の特殊性と日本の司法に問題があり過ぎるからです。

    因みに、冒頭のレビュアーさんの仰る
    <その発見・逮捕に向けて死にもの狂いで努力しようとしないのか? 
    <あるいはこれも男女の性差・それぞれ本来の感覚の相違から来るものなのかもしれない>

    という行は明らかにこの方の知識不足であると思います。
    女性だから出来ない、ではないのです。
    性犯罪の特殊性が起因しているのです。

    更に言えば、男性が性被害者のケースは
    最も事件が明るみに出にくい特殊性をもっています。
    このレビュアーは男性のようですが、同性間でも当事者の苦悩は理解されにくいのだと感じます。

    私から見ると、男性の性犯罪被害者の方々は
    その存在すら、この世から最も抹殺されているように感じます。
    これからの時代は、男性の性被害者の方々の苦しみの実態に目を向けて頂きたい気持ちでいっぱいです。

    あとは個人個人の感覚の相違と仰っていますが、
    まぁそれは有るでしょうね。しかし、それほどの違いはないように思います。


    今回もうまく伝えられなくて、まとまってないのが分かってます。
    やっぱり説明出来ないんですよね。
    犯人に対する憎しみ怒りが足りないと言われても・・・・・、
    無いわけじゃない。
    あるのは勿論なんだけど、何かそれだけでもない・・・・・。

    私の場合、犯人はもう既に自分の中では、消えてるんですよ。
    居ない存在というか。。。
    お化けのような亡霊のような、、、得たいの知れない存在というか。。
    フラッシュバックは鮮明なのに、ほんとにおかしな感じ。

    自分の中で、あいつのことを殺したのかも知れない。
    そんな感じのなのです。




    こんなに長い文章、読んでくださり有難うございましたm(_ _)m

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    プロフィール

    みぃ

    Author:みぃ
    2019年2月プロフィール更新しました。


    誰も咎めない、哂いものにしない.
    全ての差別に反対することは不可能なことじゃない。
    だから自分の間違いに気付けるようになりたい。


    境界性人格障害・レイプによるPTSDの患者でした。


    08年、社会復帰したので、本格的にレイプと闘う気持ちになりました。
    レイプ被害の現実などを、自分の一例としてたまに書いてます。
    何か私にお話がありましたら↓(メルアド変わりました)
    chibinet77(☆)yahoo.co.jp (☆)を@に変えてメールください。

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